興味を持てることが大事

還暦が近い創業社長である江畑さんは、後継者についても考え始めている。

「できれば一緒に苦労した人に会社を継いでもらいたいです。会社経営をしてみたいと考えている人に入社してもらえたら、業務だけでなく会社の数字についても教えたいと思います」

江畑さんは、自分の子どもに継がせようとは思っていないという。
自分と同じ方向を見て、長い目で見て事業を安定させてくれる人に任せたいと考えている。興味を持って自ら動ける人であれば、自分が教えられることは全て教えていきたい。

江畑さんが社員に求めることは好奇心だけではない。

「仕事の主義主張だったら、わたしに逆らうのは構わないです。ソフトは3人に作らせたら3人ともロジックが違うんですよ。
社長がいいと思っても自分がダメだと思ったらハッキリ伝えてほしいです。お客様にいいものを届けたいという目指すところは一緒なので。みんなで議論して、みんなが納得できる仕事がしたいです」

ディアイアールでは考え方を押し付けない。上司の顔色を伺うのではなく、まずは自分で考え、意見があれば押し殺さずに伝えてほしいそう。

「大きい会社だとどうしても枠にはめられがちだけど、うちは自分のカラーを出しやすい」と語った。

「本当に正しいのか、答えが出るまで調べたくなる」

採用するには耳ざわりのよい言葉だけではうまくいかない。応募者にとって会社制度も重要なポイントだといえよう。

江畑さんは、社員の労働環境を整えることに積極的に取り組んでいる。会社員時代の経験から、過酷な労働環境では意欲が続かないことを知っているからだ。

現在、ディアイアールにはほぼ残業がない。
業務のマネージメントをきちんと行えば、無駄な残業を減らすことができる。トラブルがあると残業になってしまうこともあるが、多くても月40時間に収まるのだそう。

「残業がないから残業代で稼ぐことはできないですけどね。残業なしでも約束した年収にはできるだけ近づけるようにしています」

また、もともと調べ物が好きな江畑さんは、最新の労働法などをこまめにチェックしている。
就業規則や36協定は労働者にとって大事なものだが、スタートアップではなおざりになりがちだ。しかし江畑さんは「自分が働いていたときに嫌だったことはやらない」と社労士ともとことん議論を重ねている。

常にラジオが流れているオフィスでは雑談がしやすい雰囲気だ。
「会議中にわたしの無駄話が多くて脱線させちゃうんですけどね」と江畑さんは笑顔で話した。
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