コミュニケーションが苦手でも、コミュニケーションが取れる手法を学んだ

スタッフとのコミュニケーションがうまく取れず悩んだ祖父江さん。コミュニケーションの取り方は、飛躍的に変わることは難しい部分である。

「コミュニケーションが下手だという自覚はあったので」と、祖父江さんはPCM(プロセスコミュニケーションモデル)という心理学をベースにしたコミュニケーションの理論を学ぶことにした。

パーソナリティに合わせたコミュニケーションを学ぶ中で、自分のパーソナリティも見つめなおすことになったそう。自身のパーソナリティを知った上で相手を知ることで、ミスコミュニケーションを減らしていくことができる。

祖父江さんはロジカルに考えるタイプであったので、「このタイプはこの接し方」と整理されていた方がやりやすい。そのため、スタッフがどういうパーソナリティを持っているのかを観察して、パーソナリティに合わせた声がけや接し方をするように心がけた。

自分のパーソナリティを変えることなく、ロジカルにタイプ判別できる方法を知ったことで、コミュニケーション下手を克服できるようになってきた。

自分が全て対応するのではなく、仕組み化で解決できることもある

祖父江さんは、ロジカルに考えることが得意である半面、気持ちを察してあげることは不得意だった。
スタッフが自分の気持ちに共感してもらいたいときに、自分だけでは対処できないと考え、外部コンサルタントにスタッフ全員と面談をしてもらうことにした。

改善できるような内容であればすぐに改善し、スタッフ側の問題であればコンサルタントを通じて伝えてもらうようにすることで、祖父江さんが拾えないようなスタッフの相談を話せる体制を整えた。

また、気持ちを察することが得意な中堅スタッフに、メンター手当てを支給して、間に入ってもらう仕組みも作ることに。聞き役のスタッフにも責任感が生まれて、成長にも繋がったそう。

聞き役スタッフが中立の立場でスタッフに接してくれており、その人が中心となってスタッフミーティングを行っている。祖父江さんは出席せずにスタッフだけで話すので、問題点を拾えるような制度になった。

「コミュニケーションは好きなんですけど苦手で、本当は腹を割って話してほしいと思っていますけど、立場もあってみんな畏まっちゃうみたいで」

自分一人で全てをなんとかするのではなく、自分のパーソナリティを理解しつつ、自分が苦手な分野は、得意なスタッフに任せることで、組織をうまくまわせるようになってきた。

スタッフの祖父江さんについての評判を、患者さんから聞ける機会があった。みんな「先生はすごい」と言っていると聞き、自分を褒めてくれていることも、プライベートな時間で自分の話をしてくれていたことも、うれしかったそう。
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